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doc_set 2007

具体的には、「熱エネルギー」、「電気エネルギー」、「化学エネルギー」の3形態により、エネルギーの貯蔵、輸送を行うことを想定する。「熱エネルギー」では、長距離の輸送が困難となっている現状を踏まえ、潜熱蓄熱(雪氷などのPCM(相変化物質)による季節間蓄熱等)、吸収・吸着、真空断熱パイプラインなどの技術による解消を図る。「電気エネルギー」では、貯蔵が困難となっている現状を踏まえ、蓄電の高度化を図っていく。また、水素、合成ガス、天然ガスなどの「化学エネルギー」は、貯蔵・輸送が比較的容易であることから、コプロダクションなどによるエネルギー回収、燃料電池やコジェネレーションなどの分散型エネルギー利用技術の革新によりその利用を進めることが必要である。更には、ヒートポンプや吸収式冷凍機などにより「熱エネルギー」の質を高める、パワーエレクトロニクス技術により「電気エネルギー」の質を高めることにより、より高度なエネルギー利用が可能となる。また、熱電発電、高品質なエネルギーと排熱の組合せによる発電により、余すことなくエネルギーを利用し尽くしていく。最後に、需要側と供給側の計測と動向予測、制御技術の確立などにより、これらの3形態を最適に活用するための最適評価方法を確立していくことが、実際の導入にあたっては、重要な要素となるため、この分野における研究開発も進めていく。3) 省エネ型情報生活空間創生技術民生家庭・業務部門では、これまで主要な家電品や事務機器などにトップランナー基準を適用するなどの省エネルギー推進策をとってきた結果、個別の機器の効率は大幅に向上してきた。しかし、高度情報化、豊かさを求めるライフスタイルの変化、および高齢化社会への推移などに伴って、エネルギー消費は継続的に増加しており、これを賢く抑制し、快適で効率的な生活・業務環境の実現を図る技術の開発、普及が求められる。このためには、まずは機械器具自体の省エネルギー化を一層進めることが重要である。特に、エネルギー消費の大きい冷暖房・給湯用のヒートポンプ技術の小型・高性能化、高い発光効率を可能とするLEDや有機EL等の光源技術、次世代省エネ型ディスプレイ、大容量・高速通信を低消費電力で実現するための通信装置、ネットワーク関連機器の技術等の省エネ技術の開発が必要である。また、建物・生活環境の省エネ技術として、自然エネルギー活用も含めた住宅・ビル躯体(構造体、窓,断熱・遮熱材等)の省エネ化や、住宅・ビルの範囲を超えたクラスター型のエネルギー・マネージメント・ システムの確立が重要である。さらには、IT技術との融合を進め、人の好みや行動パターンに応じた制御技術、センサー技術の開発等によるエネルギー利用の最適化を推進する。4) 先進交通社会確立技術現在、自動車燃費の改善や物流部門の効率化などの省エネ対策は取組が進んできているものの、運輸部門の大幅なエネルギー消費量の削減は思うように進んでいない。自家用乗用車および貨物自動車のエネルギー消費量は運輸部門の消費量の84%を占めることから、先進交通社会の確立に向けた最重要課題は、自動車によるエネルギー使用を削減するための技術開発であると考えられる。省エネによる先進的な交通社会を確立するためには、自動車の電動化が重要である。先進的な自動車技術として電気自動車や燃料電池自動車、ハイブリッド車等の自動車電動化の技術開発を進めるが、これらの価格や技術レベル面での課題を考慮すると内燃機関(あるいはエンジン)の一層の低燃費化、また双方につながる技術として車体軽量化・低摩擦部材の高度化を進めることも必要である。